こんにちは。カベルモです。6月14日(土)・15日(日)の二日間、可部公民館で開かれていた「可部山まゆ同好会展」に行ってきました。
可部の伝統産業であった「山まゆ織り」について、充実した内容の展示となっていました。「山まゆ」について知らなかったことが山のようにあり、同好会の方にいろいろ教えていただきました。
とくに興味深かったのが、「なぜこの可部周辺で、養蚕(かいこ)ではなく天蚕(やままゆ)の織物が発展したのか」です。それは、浄土真宗が広く信仰されていたこの地方が、生き物を殺すことを極力避ける風土を持っていたからだそうです。養蚕は繭の中の虫ごと煮て糸をとりますが、山まゆ織では、成虫となって飛び立ったあとの抜け殻の繭を山で拾い集めて糸を採ります。これなら殺生になりませんね。
それにしても、織物に仕上げるまでにかかる時間と労力は大変なものだったことでしょう。小学校での出前授業やジュニア会員育成などで、この可部の伝統産業を後世に伝えようと努力されている「山まゆ同好会」の皆さんの地道な活動の様子がよくわかりました。








