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松本清張と可部 その1

 こんにちは。カベルモです。驚きの情報をお届けします。
かの有名な小説家 松本清張氏(1909年~1992年)の短編小説「駅路」の中に、何と可部が出てきます。定年を迎えた翌日に失踪した一人の男性の行方を刑事が捜すという話ですが、その中で重要な役割を持つ女性が、広島の可部に住んでいるという設定です。刑事が真相を追って、東京から可部までやってきて、可部の旧道筋の雑貨屋の主人と話しています。そこで聞いた情報が大きな鍵となって真相に近づいていくというものです。
 可部のまちは、古くて狭いがどこか素朴で哀愁を感じる場所と描写されています。川が町の中心を流れており、そのせせらぎや川辺の風景が物語に静かなノスタルジーを感じさせるような場所として設定されています。かって「山繭織り」の産地であったとも解説があり、単なる背景ではなく、歴史と土地の営みに根差したリアリティある舞台として使われていたようです。 (次回に続きます)
 

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